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名前が2つ?

学生時代に研究していた植物のタンパク質には、2つの名前がありました。
そのタンパク質をつくる遺伝子をノックアウトすると起きる現象由来の名前と、タンパク質の機能由来の名前です。そのタンパク質の研究は、ノックアウトにより起きる現象から始まったため、前者のほうが歴史的に使われている名前なのですが、後者の方がタンパク質の性質を表す適切な名前、ということで2つの派閥があったようです。
2つも名前があるなんて、ややこしいなと思っていました。

ゲノムの世界でも似たようなことがありました。
主に使われているリファレンスゲノムには、Genome Reference Consortiumが配布しているものとUCSC Genome Browserが配布しているものがありますが、これまでは、両者のbuild番号はたとえばヒトではGRCh36/hg18やGRCh37/hg19と、大きく隔たっていました。
ところが、昨年末に公表されたゲノムのbuild番号はGRCh38/hg38。UCSC Genome Browserの番号が大きく跳んで、Genome Reference Consortiumにそろえられて、互換性のあるバージョンがわかりやすくなっています。

詳細については公式の発表をご覧ください。