アメリエフの技術ブログ

Amelieff Staff Blog

国際ゲノム会議に参加しました ②クロマチン・シングルセル

この記事は国際ゲノム会議に参加しました ①バイオバンク・データベースの続きです。

アメリエフのブログでは、複数回に分けてレポートをお届けします。
本日は、2日めのセッションのテーマ「Chromatin」「Single Cell」です。


Chromatin

Hi-Cを中心とした染色体の立体構造に関する発表が行われました。
Hi-Cの手法を発表したLieberman-Aidenさん(ラボまで見に行ったんですがお名前の正式な表記がわかりませんでした…)の発表が聞けて、解析フローやデータの解釈をきちんと聞けたのが勉強になりました。
ENCODE4D Nucleomeでデータや実験・解析プロトコルの共有を行われているそうです。
(実際ちょっと見に行ったのですが、プロトコルなどはまだcoming soonな状態のものが……将来を楽しみに待ちます)

Single Cell

Single Cellのセッションでは、様々なシングルセル技術や、それらを用いた研究が紹介されました。
シーケンス界隈ではRNAseqを中心に広まっているシングルセル技術ですがRNA-seqだけではなく、オープンクロマチン領域を解析するATAC-seq、細胞表面タンパク質も解析するCITE-seq、CNVなど、様々なオミックス情報と組み合わせた発表が見られ、シングルセルマルチオミックスが当たり前になる時代が来つつあるのを感じました。
ロングリード技術と組み合わせてfull-length cDNAをシーケンスし、レパトワ解析で力を発揮するというRAGE-seqの紹介もありました。


今日の余談
前回のG20つながりで、そういえばG20開催期間は駅のコインロッカーは使えませんでしたが、すっかり忘れていました。
この日コインロッカーに預けるつもりだった荷物を、一日持ち歩く羽目になりました……。