アメリエフの技術ブログ

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人間の遺伝子操作(映画紹介)

前回のドラマ紹介に引き続き、今回は映画を紹介させていただきます。2作品とも、人間の遺伝子操作を題材にしたSF映画です。

まず、いわずと知れた名作「GATTACA(1997年、邦題:ガタカ)」です。出生前の遺伝子操作により遺伝的にあらゆる面で優秀な「適正者」と、自然に生まれた「不適正者」が混在する近未来的なストーリーです。「不適正者」である主人公は宇宙飛行士を夢見ますが、宇宙飛行士になれる資格は、遺伝的に優秀な「適正者」にしか与えられていません。そんな厳しい社会的差別の中、主人公は生体偽装(もちろん違法)によって宇宙開発の研究所へ入社し、「不適正者」としての正体を隠しながら、宇宙飛行士を目指します。が…
将来的にありえなくもないストーリー設定ですよね。差別や劣等感に苦しむ不適正者像だけでなく、過度の期待に追いつめられてしまった適正者像も丁寧に描かれています。
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「Splice(2011年、邦題:スプライス)」は、キメラを題材にした映画です。ある研究者カップルが、人間の遺伝子と複数の動物の遺伝子を組み合わせ、実験的にキメラを作り出し、ドレンと名付けます。その姿に愛情を持ってしまった二人は、同僚や上司に黙って世話を続けますが、ドレンは急速に、そして凶暴に育ちます。最終的に二人の手に負えなくなるほどに成長したドレンは、親代わりである二人を…((( ;゚д゚)))アワワワ…という若干ホラー要素を含む内容です。衝撃的な結末です。。
遺伝子工学の入り口において、誰もが、キメラへの好奇心を一度は持つことと思いますが、この映画は、遺伝子組み換えによって新しい動物種を作り出す行為の代償を考えさせてくれます。線引きが難しいですが、この映画のドレンのように人間らしい感情を持っていたら怖いです。
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ぜひ吹き替えなし・英語字幕でご覧になり、ご自身の英語学習にお役立てください。