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もし日本がひとつの会社だったら


もし日本がひとつの会社だったら〜「日本経営」進化への提言〜

田村耕太郎氏の著書『もし日本がひとつの会社だったら〜「日本経営」進化への提言〜』では、日本が今解決すべき問題点を独自の視点で指摘しています。その中で特に印象が強かったのは、海外への独自技術のセールスを強化することです。

本書では、2009年に日本がUAE原子力発電所建設事業を受注する機会を逃した例を挙げ、政府のセールス・マーケティング力の強化を訴えています。

今年決定した、2020年東京オリンピック招致のスピーチやPR活動を思い返してみると、政府や都の本気を見た気がします。本書が発行された2010年と比べると、政党も変わり、政府の世界に対するマーケティング力も向上したのではないでしょうか。

本書ではさらに、著者の出身地である鳥取県産のスイカをドバイアブダビに売り込んだ自身の経験を例に挙げ、広く知られていないローカルな良いものを見つけ出してそれをグローバルに発信する、という経営者的センスとグローバルな視点を、政治に取り入れるべきだと主張しています。

この点については、個人的に非常に共感しますが、現状では改善の余地があるように感じます。

出版年の2010年から日本も世界も大きく変わったので、若干内容が古いかもしれませんが、筆者の熱い想いが伝わる内容です。