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Sambaでローカル・サーバ間の共有ディレクトリを作成する

f:id:adachit:20211011180124p:plain こんにちは、adachitです。
今回は、Sambaを使ってサーバにローカルとの共有ディレクトリの作成方法について解説していこうと思います。

環境

OS : Ubuntu 20.04

設定手順

インストール

まずは、aptを使用してSambaをインストールします。

[root@server]$ apt update  
[root@server]$ apt install samba
[root@server]$ samba --version
Version 4.11.6-Ubuntu

これでsambaのインストールが完了しました。

Sambaのセットアップ

続いて、Sambaのセットアップを行います。 Sambaのセットアップでは、Sambaの共有ディレクトリの作成と設定ファイルの編集を行います。
共有ディレクトリは/home/[username]/下に作成します。今回は、[username]をamelieffとして実行していきます。

$ mkdir /home/amelieff/sambashare/ # sambaの共有ディレクトリを作成
$ vi /etc/samba/smb.conf # sambaの設定ファイルを編集
=============== smb.confの最終行に以下を追加 ===============
[sambashare]
    comment = Samba on Ubuntu
    path = /home/amelieff/sambashare
    read only = no
    browseable = yes

追加した項目についての説明を以下にまとめました。

項目 説明
comment 共有ディレクトリについての説明文を記載
path Sambaで使用する共有フォルダのパス
read only 「no」の場合、共有フォルダの編集を権限が付与される
browseable 「yes」の場合、ブラウジングしたときにこの共有フォルダが表示される

次に、sambaをリスタートしsmb.confに加えた変更を反映します。

$ service smbd restart

最後に、Sambaの通信トラフィックを許可するために、ufwコマンドでFirewallルールを変更します。

$ ufw allow samba

以上でsambaのセットアップは完了です。

ユーザーアカウントのセットアップ

Sambaはシステムアカウントのパスワードを使用しないため、ユーザアカウントにSambaのパスワードを設定する必要があります。
※使用するユーザーアカウントはシステムアカウントに属している必要あり

$ smbpasswd -a amelieff

このコマンドを実行するとパスワード設定を求められるので、任意のパスワードを入力してください。
これですべてのセットアップが完了しました。

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Mac場合

「Finder」→「移動」→「smb://[サーバのIPアドレス]」でアクセスできます。

Windowsの場合

「エクスプローラー」→「ネットワークドライブの割り当て」 から「フォルダー」タブに「¥¥[サーバのIPアドレス]¥[共有フォルダのパス]」を入力することでアクセスできます。