本日は、創薬・診断分野とバイオインフォマティクスの関係について記述します。
現在、創薬・診断分野に関する基礎研究は大きく進展してきています。ゲノム、エピゲノム、RNA、タンパク質などのさまざまな切り口や統合的なアプローチによって疾患のメカニズムや生命現象が明らかとなりつつあります。
しかし、これらの基礎研究が直ちに市場に出ない現状があります。その理由の一つには、創薬のプロセスが関係しています。
図に示すように、1つの医薬品が製品化されるまでには、9-17年程度の期間が必要です(開発費も500億ほど必要です)。また臨床試験の段階で、統計学的な調査に時間を要する事も創薬のプロセスを長引かせる原因となっています。
このような状況の中バイオインフォマティクスの分野は、プロセスの効率化に向けた技術として注目されています。例えば経済産業省では、生体分子の機能・構造・ネットワーク解析やそれら研究を強力に推進するためのバイオツールやバイオインフォマティクスの開発などに向けた取り組みを行ってきており、これらを活用することで、日本発の革新的な診断・治療技術を発信していくことを目標としています。
弊社でもそのお手伝いができればと日々邁進しています。