ご無沙汰しております.h--ishiです.
2021年になって初めての私のブログとなります.
かなり遅くなってしまいましたが,
本年もどうぞよろしくおねがいいたします.
弊社では,各種解析のトレーニングサービスを提供しております.
解析だけでなく,Linux OS 上で解析を行うためにLinux 初心者の方へのLinux入門講座も提供しております.
完全な入門者の方にも,
ある程度独学したが改めて体系立てて学びたいという方にもご好評いただいております.
Linux 入門講座の講師を担当させていただく際に,
よくいただく質問がございます.
「どこにどんなディレクトリ(フォルダ)を作ったかわからなくなっちゃったら,どうしたらいいですか?」
GUI 操作ができるサーバーもありますが,基本的にターミナル上でコマンドで操作することがおおいと思います.するとそうなりますよねー
よくわかります!!!
私もコマンドラインを触りはじめた時は,自分がどこにいるかわからずに,今いる場所にファイルを作成して,次作成する時あのファイルどこにつくったけ?
ということがあった気がします.
そこで解決策をご紹介します.
1. ディレクトリの作成と命名と場所のルールを決める
2. ディレクトリツリーを可視化する
まず,「1. ディレクトリの作成と命名と場所のルールを決める」です.
例えば,
「解析ディレクトリの中に,各プロジェクト名のディレクトリを作成して,そのプロジェクト以下に解析ファイルを作成する」
というように決めれば,一年前のあの実験の解析結果を見返すと行った時に,どこを探せば良いかわかります.
さらに「ディレクトリに命名規則がある」 すなわち, 「ディレクトリ名の文字列パターンがわかっている」ならば,
find コマンドなどで探すことができます.
find コマンドの使い方については,需要があればまた別の機会にご紹介しようと思います.
ここでは,Windows, Mac などで「ファイルを検索する」をLinuxコマンドで行えますとご理解ください.
次に,「2. ディレクトリツリーを可視化する」です.
ディレクトリーツリーとは?
見かけたことがあるかもしれませんが,以下のようなディレクトリの樹形図です.
├── R │ └── x86_64-redhat-linux-gnu-library │ └── 3.6 │ ├── BiocFileCache │ │ ├── Meta │ │ ├── R │ │ ├── doc │ │ ├── help │ │ ├── html │ │ └── schema
このツリーをみれば,どこに何があるか一目瞭然ですね!
上位のディレクトリ(i.e. /, /home, ユーザーのホームディレクトリなど)で行うと表示が大変なことになってしまうので逆にわかりにくくなると思います.
お控えください.
例えば,実験のプロジェクトディレクトリのどこのあるかな?という想定がある状態でお使いください.
書き方はtree コマンドを使います.
使い方は以下です.
tree -d 'ツリーの始点となるディレクトリ名'
-d
: ツリーでディレクトリのみを表示するというオプションです.
それでは,皆様に快適な解析ライフがあらんことを♪(解析ライフにはコンピュータのスペックが一番寄与するけど...)