アメリエフの技術ブログ

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染まりゆく秋の情景に思いを馳せる 〜紅葉のメカニズム〜

こんにちは、iijm-lです🐰
近頃は昼も肌寒くなりまして、もうすっかり秋ですね。
厚手の毛布をひっぱり出してきて、膝にかけながら仕事をしています😳


この季節になると、やっぱり紅葉を見に行きたくなりますね🍁
葉がだんだんと色付いて、やがては落葉していく、秋ならではの情景です。
東京での見頃は11月中旬〜下旬なので、もう少し先ですね。
今からとっても楽しみ!

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真紅も風情がありますが、私は色変わり中の方が生命を感じられて好きです!

モミジの葉が赤くなるしくみ


ところで紅葉って、植物の体内でどんなことが起きているのか、ご存知でしょうか?

紅葉は、葉の細胞にアントシアニンという赤色の色素が作られ、糖と結合して安定蓄積することで、 だんだんと色づいていきます。
アントシアニンと聞くと、ブルーベリーのイメージが強いかな〜と思いますが、
赤く染まった葉にも、それと構造が似たような物質が貯まるんです。

では、黄色く染まるイチョウも、アントシアニンによるもの?と思いきや、
あれはカロテノイドと呼ばれる黄色の色素によるものです。
ニンジン🥕、カニ🦀、トマト🍅に入っているものですね。


そして赤く染まるモミジのアントシアニンとは異なり、カロテノイドは新しく作られるのではなく、葉の中に元々存在しています。
では、なぜ元々の葉は、黄色ではなく緑色に見えるのでしょうか?
実はもう一つ、クロロフィルという色素が関わっています。

葉には緑色のクロロフィルと黄色のカロテノイドが存在しています。
落葉が近づくと、クロロフィルが分解されていき、隠れていたカロテノイドによる黄色が見えてきます。
新しく作られたのではなく、元々あったものが見えるようになったんですね!

イチョウはなぜ赤くならない?

赤いイチョウは存在しないのかなーと思って、調べてみましたがヒットせず...。
イチョウでは、アントシアニンを安定化させる糖が幹の方に吸収されやすいため、安定して貯まらないんだそうです。
幹への糖の吸収を抑えたら、赤色のイチョウが作れたりするんでしょうか...🧐


まとめ

こういった仕組みを理解すると、もっと紅葉が楽しみになりますよね!
ソーシャルディスタンスを守りながら、体調に気をつけて、今年も紅葉を楽しみましょう🍁