アメリエフの技術ブログ

Amelieff Staff Blog

国際ゲノム会議に参加しました ③New Technology

この記事は国際ゲノム会議に参加しました① データベース②クロマチン・シングルセルの続きです。
アメリエフのブログでは、複数回に分けてレポートをお届けします。

本日は!
社内でこの学会の話をしたときにも、新しい物好きの社員が気になった、NGS New Technology。
近年押しも押されもせぬOxford Nanoporeシーケンステクノロジーについてお届けします。


Oxford Nanoporeシーケンステクノロジー


塩基修飾のダイレクトな検出や、ロングリードでの配列決定が可能となることが知られています。
これはショートリードシーケンサと比べたとき大きな特長ですよね。

セッションではNanoporeシーケンサデータを多く扱ってきた研究者の方や、Oxford Nanoporeの方の解析データを豊富に見ることができました。
- 大規模構造変異
- メチレーション
- 密接に関係するエンハンサとプロモータ
などなど……様々な構造を高い信頼性でもって検出できるようになってきているそうです。

特にメチレーションは、リピート領域であっても1塩基単位で正確に検出できたとのこと。
ポリメラーゼを使用するプラットフォームではないから、と。なるほど。

Nanoporeはベースコーラーなどの精度が日進月歩しているのと合わせて、動向から目が離せませんね。


国際ゲノム会議から話は逸れますが、国際ゲノム会議最終日翌日の10X user group meetingでもNanoporeの名前を聞きました。
シングルセル業界では、一般的なmRNA解析と、Nanoporeシーケンサによるロングリード解析とを組み合わせる手法も登場してきているところ。
プラットフォーム側の技術の進歩に加え、「その技術で何ができるのか」の広がりも気になります。
このブログでも最新情報をバンバン出していきたいですね。


今日の余談
発表は全部英語だったわけですが、アピールポイントほど早口になってしまうのが人の性。そこに食い付くのに苦労しました。
hearing、もっとコンスタントに勉強しないと……


編集後記

以上、連続国際ゲノム会議レポートでした!
一部の社員の熱狂的な感動を呼びながらも、ブログではレポートしきれなかった内容もございます。
レポートはしきれませんでしたが、貴重なお話をしてくださった講演者のみなさまに感謝いたします。
(↑どこ目線?)