tokunagaです。
本日は書籍のご紹介を致します。
「世界は分けてもわからない」
福岡伸一
ベストセラーとなった「生物と無生物のあいだ」の著者である福岡伸一さんの本です。
ランゲルハンス島やES細胞から、それとはまったく関係のないようなヒトの性格の差や、有名絵画まで幅広く話題に出てきますが、最後はタイトルにもある「世界は分けてもわからない」という言葉につながるという話の展開が非常に面白かったです。確かに実際には存在しない境界線を見ようとしているのかもしれない、と著者の意見に納得しました。
個人的には学生時代によく行っていたSDS-PAGEというタンパク質を分離させる実験の様子をとても事細かに描写している部分を読んで、その表現力に感動しました。
広い視野で物事を見て考えるって大事ですね。
生命科学の分野以外の方にもこの本をお勧めいたします。