2021年度新入社員のtsuyuhです。
ご挨拶
初めまして!
2021年4月に入社しました、tsuyuhと申します。
これまで私は、大学のwet系研究室で、分裂酵母の細胞周期を研究していました。
分裂酵母 (S. pombe) は、栄養が豊富な環境で細胞周期を繰り返し増殖しますが、栄養が不足すると細胞周期を止めて "眠り" につきます。そして、再び栄養を供給すると眠りから目覚めて細胞周期を始動させます。この現象は、ヒトのがん化や植物の発芽など様々な細胞現象と関連付けることができますが、その分子メカニズムはほとんどわかっていませんでした。私は、これを解明するべく、6年間研究に没頭してきました。
この研究では、シングルセルRNA-seqを活用したのですが、当時在籍していた研究室にはdry解析のノウハウがなく、私が一からdry解析技術を身に着けることを余儀なくされました。。
(ご指導いただいた某研究所の方々、本当にお世話になりました!)
そうなると、当然、研究室の中でdry解析のことを説明しても誰も理解してくれない状況が生まれました。特に、「その解析をすることでwet的に何が面白くなるの?」という質問を頻繁に受けました。それっぽくてかっこいい図を作っても、それを更なるwet実験に落とし込めなければ何の意味もないんですよね。。当たり前ですけど。
そんな日々を繰り返しながら、dryの研究者とwetの研究者は、研究の進め方・目標・経験則・環境など様々な部分でその価値観に大きな乖離があるなあと強く実感しました。結果的には、dry解析の良さを先生方に伝えることができ、wet実験との相乗効果を生み出すことで素晴らしい研究成果を世に出せたと自負しております。私自身が経験したように、dry解析とwet実験を上手く融合することができれば、現代の科学はもっと発展するだろうなあとも考えていました。
これが、私がアメリエフで仕事をしたいと思った原点です。
アメリエフでは、卓越したバイオインフォマティクス技術を用いて、生命科学の発展を支えています。
私自身も、wetの心を忘れずに、dry側の人間として、アメリエフを通じて生命科学全体の発展に貢献したいと思っております。
皆様のお役に立てるよう尽力して参りますので、これからどうぞよろしくお願いいたします。
何か画像を貼れとのお達しがあったので、お気に入りの写真を貼ってみます。
実家で飼っている犬のお尻です。どうぞお納めください。