趣旨
シングルセルRNA解析の一環でmonocle3を用いた疑似系譜解析を実施するのにR3.6.3以上が必要なのですが、
EPELでyumってインストール出来るバーションは3.6.0なので困ってしまいます。
可愛い後輩から相談されたので、以下にRをソースコードからビルドしてインストールするまでのタイムアタックコマンドを記します。
※ 最短経路を示すので、環境の違いなんかは度外視してます。適時補完してください。
環境
- OS: CentOS 7系
- R: v3.6.3
コマンド
cd /usr/local/src sudo wget https://cran.r-project.org/src/base/R-3/R-3.6.3.tar.gz sudo tar xf R-3.6.3.tar.gz cd R-3.6.3 sudo yum install readline readline-devel libXt.x86_64 libXt-devel.x86_64 sudo ./configure sudo make sudo make install R
終わり!!
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蛇足な解説
cd /usr/local/src
チームで使う場合はホームディレクトリ等にはダウンロードしないようにしましょう。
sudo wget https://cran.r-project.org/src/base/R-3/R-3.6.3.tar.gz
Rの公式サイトからファイルをダウンロードしてくるわけですが、/usr/local/src
は共用部なのでsudoで処理します。
sudo tar xf R-3.6.3.tar.gz
解凍して、
cd R-3.6.3
ディレクトリの中に移動します。
sudo yum install readline readline-devel libXt.x86_64 libXt-devel.x86_64
今回の肝はここです。
大抵の場合、このままconfigureを実行すると、
configure: error: --with-readline=yes (default) and headers/libs are not available
とか
configure: error: --with-x=yes (default) and X11 headers/libs are not available
こんなエラーがで出ます。
オプションを設定することで、このあたりは無視してインストールすることも可能なのですが、
Tab補完やHistoryの呼び出し、X serverを用いたx forward等に関わる重要な部分なので、正々堂々正面突破しましょう。
sudo yum install readline readline-devel libXt.x86_64 libXt-devel.x86_64
ということで、各々で必要になるライブラリをyumります。
sudo ./configure
これで大抵の場合通ります。
sudo make
buildして、
sudo make install
インストールしたら
R
起動できます。
その他よくあるトラブル
zlib周りのエラーは時々見るかなぁ。
あとR studioとか使いたい人はオプションの指定が必要になったりします(ここでは喋らないけど)。
あとがき
僕はVimを使ってScriptごとにファイル保存するタイプなので、Rstudioは使わない(学生の頃は少し使ってた)のでインストール手順はこれで十分。
あ、「vim使ってる」とか言うとemacs派の人に迫害されちゃうかしら・・・(・_・;)
両方とも素晴らしいテキストエディタなので、手を取り合って仲良くしましょうよ!!
ちなみに僕は「きのこの山」派です。 タケノコ派が信じられません。
では!